岩泉まつたけのご紹介
岩泉町は本州一面積が広い町。
なんと、その93%が森林です。
アイヌ語で「霧のかかる峰」という意味を持つ、岩泉町のシンボル「宇霊羅山」。
岩泉まつたけは、この宇霊羅山を含む北上高地のアカマツ林から生まれています。
太古より守られてきた美しい森が雨の雫を貯え、やがてその水は地底湖に注ぎ、清流や湧水となって町を潤します。
ドラゴンブルーの地底湖を擁する「龍泉洞」。日本最大規模の「安家洞」など、いまだ、その全貌が明らかになっていない壮大な鍾乳洞もまた、自然の驚異を秘めた岩泉町の象徴的存在です。
岩泉まつたけは、この神秘の自然に見守られ、ほっくりとその姿を現すのです。
森の王様、岩泉まつたけ
岩泉は、古くより松茸の宝庫です。
本州の北に位置する岩泉は秋の訪れが早いため、他の産地に先がけて出荷されます。清らかな水や美しいアカマツ林が育む松茸は、味・香り・形の三拍子揃った森の王様です。
なかでも「岩泉まつたけ」は、「岩泉まつたけマイスター」が太鼓判を押した良質な松茸。もともと数に限りがある貴重な松茸ですが、選りすぐられた松茸だけが、「岩泉まつたけ」を名乗ることができるのです。
マイスターが、松茸を選定します
松茸に関する仕事に10年以上従事していきた人が認定される「岩泉まつたけマイスター」。地元生産者の手で大切に採取された松茸は、マイスターが「岩泉まつたけ」の基準に沿って等級を決定します。ですから、岩泉まつたけは高品質を保つことができるのです。
全国初の「岩泉まつたけ研究所」
岩泉町では、松茸に関するさまざまな取り組みを行ってきました。そのなかの一つ1990年に設立した「岩泉まつたけ研究所」は、全国初の松茸専門研究機関でした。町が研究所の所長として要請したのは、当時キノコの研究が日本一の京都大学で松茸研究を行っていた吉村文彦さんです。
研究所は100近くあった栽培法を一つひとつ検証し、岩泉独自の栽培法を確立。研究所発足前の約4倍に当たる10トンの収穫量を上げるまでになりました。
15年間にも及ぶ研究所の地道な活動のもと、岩泉町は全国でも有数の松茸産地となったのです。
岩泉松茸神社
岩泉の山の中には全国でも例がない「岩泉松茸神社」が鎮座し、神社の前には狛犬の代わりにアカマツで造られた松茸のモニュメントが。収穫期には豊作を願う地元の人で賑わいます。
「岩泉まつたけ」を商標登録
平成29年3月、当組合が申請をしていた「岩泉まつたけ(いわいずみまつたけ)」に関する地域団体商標登録が行われました。(東北経済産業局発表の資料はこちら)
地域団体商標登録とは、地域ブランドを保護して信用力・競争力強化、そして地域活性化を目的とした制度で、岩手県内では6例目(平成29年3月時点)となります。
商標登録を機に当組合では、今後も良質な岩泉まつたけをお客様へお届けできるよう、より一層の努力をして参ります。