「令和5年度 AI人材育成講座(初級編)」開催
関係機関からのお知らせ2023年09月01日
岩手県からのお知らせです。
様々な産業分野で利活用が進んでいるAIについて理解を深めるため、AIとは何か、何ができるのかを学ぶ講座を開催します。
近年の技術発展に伴い、人工知能(AI)はより実用的かつ利用しやすい技術となり、様々な産業分野での利活用が進んでいます。また、対話型AIが大きな注目を集めるなど、文章、画像等を生成するAIの性能が向上し、専門家以外の方々にも急速に利用が広がりつつあります。
このことから、岩手県では、AIの利活用による産業振興を図るため、AIに興味のある学生等をはじめ、企業での経営戦略立案者のほか、産業支援機関・行政機関において、AI利活用に係る取組を企画・推進する方々を対象に、AI技術に関する基礎知識や活用方法についてオンラインで学ぶ講座を、令和4年度に引き続き開催いたします。
この講座では、深層学習(ディープラーニング)を使った画像認識AIの作り方と使い方を体験しながら、AIとは何か、何ができるのか等の基礎的な内容を学びます。
現在活用されているAIの中核技術とも言える深層学習を学ぶことで、生成AIを含め、生産現場に導入されている画像認識AIのほか、AIを使ったデータ分析による需要予測や在庫最適化など、実際に活用されているAIの仕組みについて理解を深めることができます。
AIに興味をお持ちの方はどなたでも参加できます。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
1 講座スケジュール
深層学習を中心に、AIとは何か、何ができるのかを、演習を交えて学びます。
(1)第1回 9月23日(土曜)13時00分~17時00分
主なテーマ:AIとは何か、AI活用事例紹介、プログラミングの基礎
1 講座の概要説明
2 AI、機械学習の概要と活用方法
3 機械学習による人物検知の開発事例(可視光カメラと遠赤外線カメラの活用)
4 AIを活用した自立走行ロボットの開発事例(YOLO(Darknet)とROSの連携)
5 県内企業のAI活用事例
6 プログラミングの基礎(Python等)
・Pythonの概要
・基本文法
(2)第2回 9月30日(土曜)13時00分~17時00分
主なテーマ:ライブラリの使い方、画像処理の基本
7 便利なライブラリの紹介
・ディープラーニングに必要なNumPy
・Matplotlibを使った可視化
・TensorFlowの使い方
8 ライブラリの詳しい使い方(クラス分類問題を例に)
・クラス分類の説明
・アヤメの花の分類に挑戦
9 画像処理の基本
・OpenCVというライブラリを用いた画像データの取り扱い方
・画像処理(平滑化、エッジ検出)の体験
(3)第3回 10月7日(土曜)13時00分~17時00分
主なテーマ:深層学習(ディープラーニング)入門、AI作成演習
10 ディープラーニング入門(1)
・手書き数字を認識できるAIを作る
・手書き数字認識AIを別の方法で作る
11 ディープラーニング入門(2)
・イヌとネコを見分けられるAIを作る
・イヌとネコを見分けられるAIの改善(演習)
・データ拡張のためのテクニック
・学習済モデルの利用方法の紹介
注1 講座詳細は現在調整中であり、変更することもあります。
注2 全3回のうち、希望する回のみ受講することも可能です。
2 対象
- 高専生・大学生(文系・理系は問わず)、研究機関・大学等の教職員
- 企業・団体等において経営戦略立案に携わる方
- 産業支援機関・行政機関等において産業施策立案に携わる方
- AIに興味のある方 等
留意事項
- 本講座は、Google Colaboratoryを活用して実施するため、Gメールアカウントを取得していただく必要があります。
- 本講座の受講にあたっては、プログラミングスキルを必要とするものではありませんが、Google Driveでのファイル編集作業がご自分でできるなど、一般的なパソコン操作スキルが必要となります。
3 定員
150名(先着順)
4 講師
- 地方独立行政法人 岩手県工業技術センター 電子情報システム部 部長 長谷川 辰雄
- 独立行政法人 国立高等専門学校機構 一関工業高等専門学校 未来創造工学科 情報・ソフトウェア系 名誉教授 豊田 計時、准教授 松尾 直志、助教 村上 力
5 受講方法
オンライン(Zoomウェビナー)
6 受講料
無料
ただし、視聴するためのパソコンやインターネット環境、通信費等は、各自ご用意・ご負担いただく必要があります。
7 詳細・受講申込
岩手県HP内のセミナーページをご覧ください。
8 申込期限
令和5年9月19日(火曜)17時00分
ただし、受講希望者が定員に達した場合、申込期限よりも前に受付を終了することがありますので、ご留意ください。