第11回 通常総代会開催(続き)ご来賓の中から、 岩手県医師会長石川育成先生のご祝辞をいただく。
医師協同組合が事業を開始してから11年目に入ったわけでありまして、 これまでの役職員のご努力に対して心より敬意を表しておるところでございます。 殊にも平成10年度から岩手県医師会の会員福祉事業、 これを全面的に医師協同組合に委託をして以来、 順調に実績を上げておると、 そのように聞き及びますが、 このことにつきましても委託した側の岩手県医師会として感謝を申し上げているところでございます。 当初、 八木理事長さん時代でございましたが、 我々の諸先輩が、 もちろん八木先生もその中心のお一人でございますけれども、 英知を持って育ててきた会員福祉事業でございますから風邪などを引かぬように立派に育てていただきたいと、 そのように申し上げた経緯もございますが、 もう既に10年になりますので、 もう二度と今のような言葉は発する必要がないだろうと、 そのように思います。 長引く不況の中でございますが、 医療を取り巻く環境は極めて厳しく、 小泉首相の聖域なき構造改革、 財政再建、 また医療費の総枠制などが盛んに報道されております。 既に小泉首相と日本医師坪井会長とのさしの会談が持たれまして、 日本医師会が提言をしております医療構造改革、 この構想はもう既に先生方のお手元にも届いておると思いますが、 国民向けの資料も入っておると思います。 これをもとに国民運動に直結させようと考えておるわけですが、 このことを小泉首相もよくわかっていると、 そのように理解を示したと、 先般の日本医師会理事会で報告をいたしておりました。 中身については言及がなかったんですが、 首相と日本医師会長のさしの話でございますから、 いろいろ細かいところまでお話しになったか、 あるいは大枠のところだけなのか、 その辺は私から言及する材料はございません。 しかし、 我々にとって聖域なき構造改革あるいは財政再建、 そして医療費の総枠制、 もう説明する意味もございませんが、 医療費はこれだけと、 そういう考え方、 これは我々にとって吉となるのか凶となるのか様子を見なければわかりませんが、 正念場は何といっても7月の参議院選挙で日本医師会の底力を発揮することができるか、 また武見候補がどのような票を獲得できるか、 一にそれにかかっておると言っても過言ではありません。 医療問題は政治の場で議論され政治の場で決着する仕組みがある以上、 へ理屈ではなく事の重大さを本当に心に刻んでもらわなければなりません。 後で泣いても泣きっ面にハチで全くの手おくれであります。 このような時代であればこそ会員が同じ価値観で同じ目的に向かう必要があり、 武見選挙の何たるか、 会員各位に真剣に考えていただきたいと、 日本医師連盟副委員長、 また岩手県医師連盟委員長の立場で伏してお願い申し上げる次第でございます。 協同組合の11回通常総代会のお祝辞としてはちょっと的外れではございましょうが、 その点は平にお許しをいただきたいと存じます。 終わりに、 いわて医師協同組合の会員福祉のさらなる向上を期待申し上げて、 簡単でありますけれども祝辞といたします。 どうもありがとうございました。 |