特集

保険シリーズ U
所得補償保険・団体長期障害所得補償保険

 今回は、 所得補償保険・団体長期障害所得補償保険の必要性ならびに概要について説明したいと思います。
 私たちを取り巻く環境は、 かつてないスピードで変化しています。 技術革新・社会構造の変化は、 殆どすべての人々の労働環境をより高度で専門的、 複雑なものへと変えており、 このような社会の中で働くこと自体、 多くのストレスを人々に与えており、 さらには労働環境の継続的変化は、 就業障害のリスクを確実に高めていると思われます。
 一方で、 ご承知のとおり医療技術の発達により、 病気やケガのため70歳未満で死亡する率は低下する傾向にあります。 しかし、 生存する期間が長くなっている分、 療養のための入院期間は長期化傾向となっています。 就業不能な状態が長くなれば、 収入は大幅に減少し、 生活は予想以上に苦しくなることは避けられない事実です。 また、 日本経済は依然として深刻な状況となっています。 医業についても、 昨年の診療報酬の改定や薬剤の建値制、 消費税の影響等により収入が減少するなど厳しい経営状況が続くものと思われます。
 日本の公的補償制度は決して十分なものとはいえません。 老後の生活だけではなく、 日常生活における万が一の備えを自助努力でカバーすることがいっそう必要となってきています。

入院受療率(人口10万人対)の推移
平成11年度厚生労働省調べ

入院患者の入院期間別割合
平成11年度厚生労働省「患者調査」


 このような日常生活における万が一の備えとしては、 貯金等の資産を蓄えることもひとつですが、 低廉な掛け金 (保険料) で大きな補償が得られる相互扶助的観点の損害保険商品をお勧めいたします。
 ここでは、 これらの就業障害リスクを転嫁する代表的な商品である就業不能期間の所得を最長2年間補償する 『所得補償保険』 と、 70歳までの長期間を補償する 『団体長期障害補償保険』 および就業不能時の実際にかかった代診医師の雇い入れ費用を補償する 『代診費用特約 (事業主費用担保特約)』 をご紹介いたします。


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