全国医師協同組合連合会
第 30 回 通 常 総 会

常務理事 菅原 克郎

日 時: 平成14年10月19日(土)午後3時
場 所: 東京都港区台場            
ホテルグランパシフィックメリディアン
出席者: 眞瀬理事長・若山副理事長・小原専務理事
菅原常務理事・筒治課長・櫛引主事

 定刻、 司会の渡辺兼司全医協連常務理事の司会で開会、 永井龍行全医協連会長が 「今回は記念すべき第30回目の総会であります。 我々を取り巻く社会環境は悪化していますが、 当組合の経営は順調に推移しております」 と挨拶を述べた。


 組合表彰に移り、 福祉部で5組合、 広報部1名および購買部で 「いわて医師協同組合」 を筆頭に5組合が表彰され、 「いわて医師協同組合」 の代表として眞瀬 静理事長が登壇しこれを受賞した。


 祝辞は、 宮崎秀樹参議院議員が 「記念総会の開催をお喜びする。 医療を取り巻く環境は、 厳しくなっている。 小泉改革の本意が図り難く、 色々な意見を具申しているがなかなか理解してもらえない。 坂口厚労相と面談の際に、 来年4月の社保本人3割負担についても経済環境が改善すれば行なわないとの約束も得ている。 健康を守ることは経済の好不況にかかわらず生活の基本である。 経済効率のみを追求する株式会社の参入の特区構想にも徹底的に反対している。 現在、 4月の医療費マイナス改定についての改善措置を講じている」 との力強い挨拶があった。
 次いで武見敬三参議院議員が 「10月の医療改定後の実態調査を行い、 その結果を中医協に示し再改定を求めるつもりである。 来年4月の社保本人3割負担について社会保険庁のあり方について問題を指摘するとともに、 全く負担増の必要性が無い。 保険料を財源とした種々の施設についても問題がある。 責任ある政治家として無視するわけにいかない。 12月までに問題点を指摘して国民の納得する医療制度改革を行ないたい。 官僚との闘いではあるが、 こういう時こそ、 先生方のご協力・ご支援を得て活動したい」 と話された。

 議案審議に入る前に、 司会より総会の出席組合員数が全国57組合中48組合との報告があり、 全医協連の定款により、 法定数を満たしているとのことで本総会が成立することを宣言し、 木住野幸二全医協連副会長を議長に選出。

【議 案 審 議】
 第1号議案:平成13年度決算関係書類の承認を求むる件
 第2号議案:平成14年度事業計画案並びに収支予算案の承認を求むる件
 第3号議案:平成14年度賦課金決定の件
 第4号議案:平成14年度借入金最高限度額決定の件
 第5号議案:平成14年度役員報酬の件

 経済環境の悪化、 医療費抑制策のあおりで厳しい経営環境であり、 損害保険代理店の手数料体系の移行に伴って、 多くの単医協において保険手数料の減収が予想されるので、 全医協連本体が損保代理店となって各医協の連携を図りたい。 しかし、 このような状況のなかでも全医協連の事業は順調に推移しており平成13年度は3億2,000万円の利益があったとの報告があった。 全議案を満場一致で原案通り承認され、 柏木 明副会長の言葉で閉会となった。


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