事業の背景
昨今、少子高齢化を背景に、生産年齢人口が減少し、人手不足が深刻になりつつある中、地域や中小企業・小規模事業者の成長・発展には、付加価値の拡大や労働生産性を向上させる多様な人材が不可欠です。
このような状況において、東日本大震災の被害が大きい東北地域(岩手県、宮城県、福島県)では、少子高齢化や大都市への人口流出が顕著であるだけでなく、復興の進展に伴い工場等の再開が加速する中、企業が必要な人材を確保することが極めて困難な状況です。
事業の概要
こうした背景のもと、岩手県中小企業団体中央会では、中小企業庁・経済産業省東北経済産業局より「東日本大震災被災地域中小企業等人材確保支援事業」を受託しています。この事業では、県内中小企業が自社の将来像や経営課題、それをふまえた求人像や生産性を見つめ直すための取り組みにより、人材確保にかかる意識変革を促し、地域内外の若者・女性・シニア・専門人材といった多様な人材との適切なマッチング環境の構築、人材確保・育成・定着までに至る一貫した経営支援を通じて、県内企業のベンチマークとなる“キラリ企業”の創出に取り組んでいます。