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TEL 019-635-2140

岩手県盛岡市東仙北2-6-52

工場紹介Manufacturing Process

約束されたエキスパートの階段         夢かなえる情熱と信頼  CAD/CAMシステム デザインから生産まで     徹底したコンピュータシステムによる数値計算管理         世界に冠たる信頼をつなぐベースを確立
 

STEP1

先行企画サンプルを作製、工程分析につづいて一枚の布の平面がファッショナブルな立体に変わる基本作業。一人ひとりの美意識と想像力がブランドデザイナーの作品を引き立たせます。
   

STEP2

生地の折り目、風合いを考えてのアイロンブレスを経て、いよいよ本縫い。熟練度を要する緊張に時間を忘れる。機械には任せられない技術のノウハウが製品の高級感を左右する。どれだけ優秀な社員を抱えるかが会社の評価を決めます。
   

STEP3

縫い目の数一つ違わぬ一着一着が立体スチームアイロンでプレス、美しいシルエットが整えられる。一点一点が厳しい最終チェックの後、合格証が付されてハンガーシステムによって送り出され、高級専門店に並べられます。


会社訪問記 真心が創る トップブランドファッション

「静寂」?。そんなはずがない。ずらりと並ぶミシンが音を刻み、アイロンの蒸気が四囲の空気を揺らしている。世界の冠たる伝統ブランドの高貴なる品位を保つ「ものづくり」ならではの目に見えぬ緊張感が張り詰めている。

広いワンフロアー。レガッタのクルーのように行儀よく並んだ一人ひとりの技能者の目と手の素早く、休みない動きに目が奪われてしまった。もう、音を聴き取る余裕がなかったということであろうか。

ブラックフォーマル1着分を仕立てるには、表と裏各一枚の布地から、合わせて約80個のパーツを切り抜く。生地の素材、織り、厚さ薄さで決まる縫い糸。一針、一針、縫い目の数に狂いがなく、緻密な計算通りに立体化されていく。カッティングから仕上げプレス、検査まで、デザインによっては200工程を超えるのも珍しくない。

縫製工程は、15、6人で1クルー。二戸、盛岡両工場合わせ、常時7クルー体制。1クルーで日産100着、全社で700着。その1着、1着すべてを、世界のトップの伝統ブランドとして、寸分の狂いもなく仕立て上げる技には、エキサイティングに驚嘆させられた。

創業以来、その道での技術、技能の粋を極めることを目標に設定。「モノづくりは、人づくり」をモットーに、全社一丸になってきたという。

女子社員170人の平均年齢36歳、平均勤続年数15年。うち1級洋裁技能士16人、2級が24人、有資格者が全体の25%を占め、そのほぼ全員が入社後に資格を取得している。社内教育体制の充実とともに社員が技術・技能に対する高い価値観を抱いている証左である。

技能五輪全国大会では、金メダリストはじめ、多くの入賞者を輩出している。洋裁部門の出場資格上限年齢が21歳というから、高卒入社の場合はもう3年目で全国ランキング挑戦。若い社員が、いかに早く大きな目標に向けて、日々の仕事に取り組んでいるか。それを、先輩、社員がどう支えているか。詮索するまでもなく、この会社の社風が読み取れる。

自分たちの作った製品に出会えるのは、全国の有名デパート。アジア諸国の海外生産の製品が並ぶ量販店の出番ではない。

数時間の工場見学を終えた後、なぜかヨーロッパで目にした二つのシーンが脳裏に浮かんだ。ベルギーは、ギルドの町ブリュッセルのレースを編む工房。中世から続き18世紀の宮廷文化に彩を添えた伝統工芸・ベルギーレースの作り手の誇りと自信に満ちた、あの空気?。

もう一つは、ドイツ、シュットゥットガルトのメルセデス・ベンツ本社工場生産ラインの光景だった。世界トップブランドの座を堅持しているゆえんであろう。日本向け一括特別輸出枠を例外として、全世界を相手にユーザーの受注生産に切り替えた直後のことで、計算し尽くされた生産ラインに目が釘付けになった。

ハンドルが、左か右か、車体カラーは?。注文車種の車台に貼られたバーコードによって個別に注文通りの車がつくられていた。いわゆる、イージーオーダーによる最高級ブランドを手にしたい、とのお客様ニーズに応えて究極の対応であった。

「うち(三和ドレス)も、その体制ですよ」?。こともなげにそう口にした大沢社長の言葉に、世界のトップブランドを生み出す企業としての風格がうかがえた。振り返れば、「made in Japan」を旗印にした先進国への階段を上り詰める最初のステップは繊維・アパレル産業ではなかったか。技術立国は、もう過去のことように海外への工場移転が続くなかで、頑としてその真髄を極めようとする熱い心が伝わってきた。


(ジャーナリスト・パコスジャパン代表取締役 梅原愛雄)


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株式会社三和ドレス

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