第12回 通常総代会開催
第12回通常総代会が、 平成14年5月25日 (土) 午後3時から岩手県医師会館視聴覚室において開催された。 若山常務理事の司会により、 開会に先立ち物故組合員に黙祷をささげる。 眞瀬副理事長の開会の言葉に続いて、 小野寺理事長より挨拶される。
第1回の総代会は1991年、 平成3年の5月にやはりこの場で行われました。 以来12年間、 皆様はしっかりとこの医協を守り立て支えてきてくださいました。 心から敬意を表させていただきたいと思います。 ありがとうございました。 平成13年度の事業につきましても、 ほぼ予想の通りに行われてまいりました。 もちろん組合員各位が参加、 参画されての自発的な共同事業としてのことでございます。 この間、 岩手県医師会からの大きな応援やご配慮があり、 盛岡市医師会、 郡市医師会からのご協力もあり、 また、 関連団体である岩手医師国保、 あるいは予防医学協会、 医師信組、 岩手県厚生年金基金等の各位から温かいご好誼や、 たくさんのご利用を賜り、 精神的にもとても大きな励みになりました。 まことにありがとうございました。 中小企業団体中央会よりは、 当組合の事業に関してしばしば正鵠を射るような評価をいただき、 その都度、 貴重な助成や補助を賜りました。 今や医療廃棄物事業やIT関連事業など、 いずれも出色の基幹事業として成長し、 社会性を帯びた貢献にその身を呈しようとしておるところであります。 改めて感謝の意を込め深く御礼申し上げます。 ありがとうございました。 平成14年度の事業に向かいましては、 政治、 経済、 教育など、 いずれの分野でも混迷、 惑乱の度合は加わってゆくばかりで、 医協の事業も直接、 間接にさまざまな影響を免れることはできません。 ここに、 組織内容を充実し、 女性部も新しく設け、 期してこれからの試練のときを踏み越えてゆこうとする所存でございます。 このたびの医療制度改革も、 当組合を含め全医協連傘下58組合、 総組合員3万有余名の上に容易ならぬ衝撃の波紋を広げつつあるようでございます。 しかし医の原点に立ってあえて言わせていただけば、 医療制度や法規範は、 医療を行うこと、 あるいは行う精神そのものとはもともと別な次元であるとされてきた経緯もございます。 制度や法や規範はより長く、 また広い視野に立って、 生物学的な未来予測も加えなどしながら、 より一層立派な我が国の医療制度としてさらなる改革の可能性があるものかもしれません。 あるかもしれませんが、 しかし現実に設定されたこのたびのいわゆる三方一両損的苦汁の制度選択の場合でも、 厳然たる医の倫理や医の道は一筋にその中を貫いていくものであり、 かつは強くそのように求められてゆくことでありましょう。 さらに申し上げれば、 適正な医業報酬につきましては、 一にかかって医の社会的責任の重大さと、 医療を受ける側からの信頼度に由来すべきである云々との文言は、 かの医の倫理綱領には大所高所から美しくうたわれておるところでございます。 医師協同組合の場合、 自主的な共同事業は相互扶助の基本理念に発すること以外には何物もありませんし、 かつその成果は各会員の経済的地位を向上図るとされておりますが、 ご存じのようにこの地位向上たるや、 医療を我がためにする医師のためにではなくて、 医療を病み苦しむ人のために行う誠の医師と医療のためにあることは申し上げるまでもございません。 医療の組織の医師協同組合的事業性が、 とみにこのごろ注目なされつつある今日、 願わくば皆さん、 12年を過ぎてさらに継続、 向上を目指して進むいわて医師協同組合のために、 県内どこにおられても、 また、 たとえ幾ばくでも心のこもったご協力、 応援をしてくださいますようお願い申し上げます。 以上をもってご挨拶と致します。 ありがとうございました。 |