第13回 通常総代会(続き)


〈祝 辞〉
岩手県医師会
石川育成会長挨拶(要旨):

 平成3年、 八木義郎理事長先生時代に医師協同組合に我々の事業を委託したという経緯がございます。今年で13年目に入るわけでございます。平成10年4月から県医師会の会員福祉部門を全部引き受けていただいており、 順調に実績を上げられているとのことで関係各位の皆様に御礼を申しあげます。
 景気の回復もみられず、政府から次から次へと医療に関連する厳しい施策が提示されますが、日本医師会は国民の利益にならない全ての提案については断固闘う姿勢を表明しております。
 医師協同組合におかれましては、これまで以上のご活躍をいただいて組合員のために多大の利益をもたらすようお願いいたします。

岩手県中小企業団体中央会
鈴木養太郎常務理事挨拶(要旨):

 第13回総代会が満場一致で終えられたこと、 心から敬意を表したいと思います。 眞瀬理事長より冒頭の挨拶のなかで 「無事一年間を過ごして参りました」 と謙虚に話しておられましたが、 それどころか今までの12年間の実績の上に更に色んな意味で強固な基盤が一層築かれてまいったなというのが実感であります。
 私が感じたことを申しあげますが、 ご審議されました報告・決算関係、 特に目立ちますのが各般様々な事業を行なっています。 事務局5名の少ない職員の方々で先生方がいかに木目細かい委員会を持ちになり、 重ねながら事務局と一体となった活動があってこれだけの成果を上げたものと考えます。 それが見事に花を咲かせているなと感じております。 様々な事業が順調に進んでいることが数字の上でも如実に示されておりますし、 組合員の先生方が組合を利用する協調性の姿勢があるためであろうと思いますし、 組合員数が来年度の総代会では600名を超えると思います。
 財務関係をみてみますと、 流動比率は240%という2倍以上の能力があり、 長期的にみて固定資産関係と長期関係の資金の調達をみましても非常にバランスが取れております。 借入金がゼロでこれだけの事業を行なっているということから非常に優良な組織であり、 自己資本比率は54%というもので、 県内の中小企業では平均10%前後でありますので大変な安全性を保持していると言えると思います。 現在599名の組合員から約1,800万円の出資金がありましたが、 正味財産、 含み資産が約5,500万円になっており、 事業を起こして13年間の実績で含み資産も倍以上ということであります。非常にバランスの良い事業の運営について改めて敬意を表したいと同時に眞瀬理事長をはじめ役員の先生方の適正なる管理、 職員の働き、 総代の先生・組合員の先生方のご協力の賜物である感じがします。
 石川会長も指摘されていましたが、 全ての環境が悪化する中、 医療環境も厳しくなっております。 これまでと違った変化の仕方をしているなと思っています。 日銀から発表された数字で気になっていることがあります。 その一つは貯蓄率の低下ということです。 現在の個人の総貯蓄が約1,400兆円あると言われていますが、 その多くは高齢者が占めていると言われています。 3年前までは9.8%でありましたが、 今年の春には6.8%と約3%減っております。 この主因は高齢者が貯蓄を取り崩しているということです。年金だけでは苦しくなってきているということと、 支出の部分が増えてきているということから生活防衛のために貯蓄を崩さなければならないということです。また、 高齢者の持っている資産は、 貯蓄の外には土地・建物であり、 建物も中古になって資産価値がなくなるし、 地価も下落傾向であるとなると頼るのは貯蓄だけになりますが、 それも少しずつ取り崩さなければならない。 医療なり消費に大いに影響を及ぼすことになり、 生活防衛に回り、 特にデフレ経済下では、 小さな政府、 小さな経済となりますます萎縮した政治、 経済になりはしまいかと危惧しております。 医療制度改革については石川会長が話されたように長期的展望を持った大英断をしてもらいたい。 もう一つの気になる数字は、 失業率の5.4%ですが、 24歳以下の若年層の失業率は13%であります。 フリーターと称している子供達の数が約300万人であります。 消費面でも医療の面でも影響は大きく、 2、 3年間もフリーター生活を続けますと労働意欲の欠如、 労働技術の取得も心配であります。
 総代会が終了しましての資料についての感想と昨今の社会情勢の気になる部分を申し上げました。 先生方のこれからの健康増進のためのご精進を祈念申しあげます。

 小原紀彰専務理事の言葉で閉会となった。


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