平成20年度
東北北海道医師協同組合
定例協議会
日 時 | 平成20年7月12日(土)午後5時30分 |
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場 所 | 盛岡市 ホテル東日本3階「青雲の間」 |
定刻、いわて医師協同組合・岩動 孝副理事長の司会で開会。当番組合のいわて医師協同組合・眞瀬 静理事長より「お忙しい中、お集まり頂きありがとうございます。本日、盛岡は今年の最高気温を記録すると思います。お暑い中ではございますが、慎重なご審議お願いします」との挨拶があり、全国医師協同組合連合会・小林照尚会長から「本日は、全医協連から私をはじめ、岩田専務、齊藤事務局長、塚越くん、関くんの5名もお招きいただいてありがとうございます。日頃より、様々なご協力を頂いております。
全医協連の近況を述べさせて頂きたいと思います。これまで全医協連は52単組、7連合会がありましたが、東京で昨年と今年にかけまして3つの医協が解散いたしました。主たる理由につきましては、大きな収入源でありました商品が急な事情で無くなり、月200万円の収入減となりまして、今後も回復を見込めず黒字のままに財産を会員に分配し解散しました。しかし、愛知県の西三河医師協同組合が全医協連に加入がこの間の理事会で承認されました。東京の城西医師協同組合が全医協連に加入する予定であります。愛媛県では松山市医師協同組合が愛媛県医師協同組合の設立も検討中であります。これからも加入組合が増えてくるのではないかと思います。
今、全医協連として考えていますことは、ひとつには休診共済会の問題です。皆さまご存知のように共済事業が出来なくなりました。休診共済会という名前は残っていますが、実際には共済事業は行っておりませんが、休診共済会は全医協連の理事がそのまま運営し、任意団体であります。しかし、これまで蓄積された財産がありますが、任意団体ではその運用に問題があり、法人化の道が妥当であるとの方針で一般社団法人化を図りたいと思いますが、日医も同様の問題で方針が流動化していますので、12月1日「新公益法人制度」が施行されますのでそれを待って法人化を考えたい。もうひとつの問題は、未設置県の問題です。各都道府県医師会が公益法人化するかという問題と絡みますが、日医も公益法人化するということを既に機関決定しておりますが、50%以上の公益事業を求められる等のメリットが少ないことがあり、見直しも一部視野に入れているようです。しかし、未設置県の医師会が法人化することになると、行っていた収益事業を医協が肩代わりせざるを得ないので、医協設置は必然となるのではないかと考えております。未設置県は東北、関東甲信越に多く、皆様方も機会をみつけて青森・秋田・福島県の医師会に働きかけて頂きたい。全医協連としては、来年の予算の中に未設置県への設立準備ための費用を組み込んでおります。全国に協同組合事業を進めたいと思っています(要旨)」との挨拶があって、慣例により当番組合の眞瀬理事長を座長に指名し審議に移った。
【報 告】
- 協議会当番組合の引継ぎについて
平成20年3月21日、宮城県医師協同組合・渡部 公事務局長から、いわて医師協同組合・前川 滋専務理事につつがなく当番組合の引継ぎが行われたことが報告された。 - 平成19年度協議会事業報告について
- 平成19年度会計報告について
2、3について宮城県医師協同組合・渡部事務局長説明。
【協 議】
- 平成20年度協議会収支決算について
いわて医師協同組合・前川専務理事が説明、賛成多数で承認。 - 東北北海道ブロックでの共同事業について
北海道医師協同組合・才善宣雄専務理事から「生命共済制度−事業所一括加入型・個人任意加入型併用」(いわて医師協同組合でも取り扱いあり)について説明がり「東北北海道で協同して運営出来ないか」という提言があった。加入率の問題、加入年齢の問題、保障の問題など詳細の議論があったが、今回はブロック内の検討事項として継続審議することになった。
【情報提供】
- 休診共済会の現況について
全医協連・齊藤憲一事務局長が説明。「平成19年11月末にて休診共済会の共済事業を廃業し、12月1日付にて民間保険へ移行し、1番目の問題点は、5千人の加入者の外に2万人余の民間の保険会社に加入していた方がいます。この方々の権利を守らなければいけないということで新事業としてコンサルタント事業を始めました。これまでは共済事業を行って保険会社から団体契約が出来ましたが、事業そのものが消滅したことで新たな事業を行ったのであります。2番目には多額の剰余金がありますが、その活用について検討する必要があった。3番目は、現在の休診共済会の法律的性格が「権利能力無き社団」という非常にあやふやな地位にあります。これを一般的な組織に変更する必要があるのではないかという3つの課題がありまして常務会・理事会で検討して参りました。組織の再編も行っておりますが、一般社団法人化の方向で検討中でありますが、それも多くの問題点もありますので、公益法人の方向がはっきり決まってから、12月1日後に更に検討を加えなければならないと思います(要旨)」。 - 医協未設置県での医協設立について
齊藤事務長より「医協の未設置県は11県あります。設置県でも空白の地域もあります。今後も未設置県の解消を努力したいと思います。全医協連の強みは購買事業、福祉事業でありますのでこの部分を訴えてまいりたいと思います。また、現在、日医の役員で全医協連・医協の役員を兼ねている方が7名おります。この方々にご協力を得まして未設置県の解消に努めたいとおもいます」と説明
・福祉部・調査企画部 | ・・・ | 全医協連・塚越昌人係長説明 |
・購買部 | ・・・ | 全医協連・関 真佳係長説明 |
審議終了後、次期当番組合の北海道医師協同組合・才善宣雄専務理事より来年度の協議会へのご招待の挨拶があり、閉会となった。
午後6時45分より、場所を同ホテル2階の「末広の間」に移して「懇親会」が開かれた。眞瀬理事長の歓迎の挨拶に続き、岩手県医師会・石川育成会長の「岩手県医師会といわて医師協同組合の歴史的つながりについて」のご紹介を兼ねた祝辞があり、山形県医師会協同組合・有海躬行理事長の乾杯の音頭で開宴、途中、アトラクションとして岩手予防医学協会職員による「さんさ踊り」が披露された。時間を忘れさせる楽しい歓談の時間が過ぎ、北海道医師協同組合・才善宣雄専務理事の中締めのご発声でお開きとなった。
翌13日(日)朝9時、貸し切りバスで全国医師協同組合連合会の小林照尚会長、岩田章男専務理事、齊藤憲一事務局長、塚越昌人係長、関 真佳係長が参加し、小岩井農場から、昨年NHKの朝の連続ドラマ「どんと晴れ」のタイトルバックになった「小岩井牧場の1本桜」を見て東上し、平泉町の中尊寺へ向かい、中世平泉文化の象徴ともいうべき「金色堂」を見学、近くにお住まいのいわて医師協同組合前理事長の小野寺弘之先生も参加され、先生ご推薦の「泉橋庵」で美味しい昼食をいただいた。午後2時40分、一関駅からの東北新幹線で帰られる全国医師協同組合連合会の皆様を送って、盛岡の帰路についた。何しろ岩手県は四国4県に匹敵するほど県土が広く、一日で県内の観光地を巡ることは不可能であり、その行程は限られたものとなる。この次は、時間をかけて県内をご案内できればという思いが残った。