ビジネス・ウォッチング 〜職場訪問記〜 vol.4
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社
今回ご紹介する損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社は、「医師協だより」107号に登場した「損害保険ジャパン日本興亜」の関連会社で、SOMPOホールディングスグループの中でも高い成長性を有する国内生保事業を担っています。中でもいわて医師協と共同で取り組んでいるコンバージョンは注目すべき制度です。
外資系保険会社を前身に昭和56年に創業
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社(以下ひまわり生命)は、アイ・エヌ・エイ生命(Life Insurance Company of North Americaの100%出資)として、1981(昭和56)年に設立されました。2年後の1983年に安田火災海上保険株式会社と業務提携を開始。設立20年後の2001年には安田火災ひまわり生命と改称し、さらに2002年に株式会社損害保険ジャパンの発足に伴い、社名を「損保ジャパンひまわり生命」に変更しました。そして、2014(平成26)年には株式会社損害保険ジャパンが日本興亜損害保険株式会社と合併したことなどにより、現在の「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」に変更しました。
社員数は全国で2700人余りで、国内に100拠点以上を構え、損保ジャパン日本興亜の代理店をはじめ、生保の販売店、税理士、企業の代理店、金融機関を合わせて約1万4000店と代理店委託を行っています。
その中で東北総括部に所属するひまわり生命岩手支社は、盛岡市中央通の損保ジャパン日本興亜盛岡ビルの1階にあり、通りの前や社内にシンボル的に飾られたひまわりの花が、明るい雰囲気を作り出しています。
赴任3年目の村山一路支社長は、「いわて医師協さんには大変よくしていただいています。県民の皆さんは温かい気持ちの方が多く、すっかり岩手ファンになりました」と、笑顔で話します。スキーが趣味とあって、温和な人柄の中にもスポーツマンの精悍さが漂っています。
時に厳しく、時には優しく村山支社長がリードする岩手支社の社員は10名。男性4名と女性6名で営業や事務を担当しながら、営業活動を支えています。全メンバーで10名の小さな支社なので、お互いに声を掛け合い、助け合うことが当たり前にできるようにというチームワークの良さをモットーにしています。
今年度は東北総括部のスローガンである「東北にいる私たち自身がお客様のお役に立っていると実感できる仕事をしよう」を合言葉に、お客様の視点で物事を考え、お客様に寄り添う存在になることを目指しています。
「東日本大震災を経験している私たちだからこそ、お客様が必要とする十分な保険金・給付金をお届けしなければなりません。そのためにはいろいろな情報収集が大事であり、私たちが得た情報をお客様に提供し、お客様に保障の必要性をしっかりご理解いただけるよう丁寧に説明していくことが、私たちの使命だと思っています」と村山支社長は話します。
業界初の終身医療保険を発売
医師協とのコラボにも注目
1993(平成5)年に業界初となる終身タイプの医療保険を発売した実績を持ち、その後も社会環境の変化や多様なニーズに合わせて商品を充実させてきたひまわり生命。2008年に発売した「健康のお守り」(医療保険)は大ヒットとなり、医療保険全体の販売累計件数が200万件を突破、2017年12月には全保険商品の保有契約件数も400万件を超えています。
いわて医師協同組合の加入者の皆様は、ひまわり生命の保険を掛け金が2〜3%割引きで加入できるというメリットがあります。
さらに注目すべきは、いわて医師協とひまわり生命岩手支社の強力な結びつきで実現したコンバージョン制度(告知や診査なしで契約を延長できる制度)です。グループ保険の加入者は、80歳で契約の満了を迎える直前に本制度を利用することにより、80歳を超えても90歳までや、終身の保障をグループ保険と同一の契約金額で継続できます。今のところ、グループ保険の加入はいわて医師協の組合員の半分にとどまっており、ひまわり生命では未加入の組合員に加入を呼び掛けています。
「健康応援企業」の変革を目指して
ひまわり生命は2020年度までの中期計画で国民が健康になることを応援する「健康応援企業」への変革を目指しています。収入保障保険の「リンククロスじぶんと家族のお守り」は「保険+健康(Insurhealth:インシュアヘルス)」を具現化した第一弾の商品です。
この商品は、業界初の制度である「健康☆チャレンジ!」特典があり、加入時から一定期間内に健康状態(禁煙、BMI、血圧)が改善されると、以降の保険が安くなるとともに、加入時からの保険料差額相当額を健康チャレンジ祝金として受け取ることができます。
さらに「リンククロスコインズ」は、先進医療と臓器移植に特化した保障とすることにより、毎月500円の割安な保険料で、公的医療保険ではまかなえない先進医療の技術料を保障します。インターネットでの申し込みに限りますが、民間の医療保険に加入していない人でも単独で加入できます。
そして、2018年10月には、業界初となるMCI(軽度認知障害)を保障する「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」も発売しました。
「損保ではカバーできないところを生保がカバーし、その逆もあって私たちはグループ全体でお世話になっています。あらゆる分野においてグループで情報を共有し、連携して最大の力を発揮するように努めていますので、医師協独自のコンバージョン制度の活用など、医師協の組合員であることを最大限に利用していただきたいですね」と村山さん。ひまわり生命は、住民の健康を守る医師と、健康を応援する企業と連携することで地域に貢献しています。
「岩手ファンになりました」と話す村山一路支社長
企業シンボルのひまわりの前で。キャラクターのポンポンは社員の手づくり
少ない人数だから社員の結束は固く、チームワークは抜群
パンフレットの数々
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社
岩手支社
〒020-0021
岩手県盛岡市中央通2-11-17
損保ジャパン日本興亜盛岡ビル 1F
TEL:019-624-7512