寒く長かった冬が過ぎ、ようやく春暖の季節となりました。まもなく若葉の季節を迎え、まぶしく注ぐ陽光の下での楽しみが増えると思うと、心がすごく踊ります。「希望の春、何かいい事が起こりそうな春だね」と、やっとの思いで受診する高齢の患者さんに語りかけている季節です。
いわて医協だよりも新年度のスタートを迎えました。表紙の写真担当は、前年度に引き続き、盛岡市医師会の佐藤護人先生にお願いしました。先生にはいつも素晴らしい作品を投稿していただきありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
医協だよりの読み物は今年度も「人物クローズアップ」、「我が家のペット」、「COLUMN 一灯」をシリーズ物として掲載したいと考えております。これらは皆さまの投稿で成り立っておりますので、どうかご協力の程をよろしくお願いいたします。 さて、この４月消費税が8％に引き上げられました。同時にこれに対応した診療報酬も改定されました。診療報酬は名目で0.1％増でありますが、薬価引き下げを勘案すると1.26％の引き下げです。しかし、少ない財源の中で初診料12点、再診料3点のアップは保険者側の猛反発を押し切っての決断で、いわて医報2月号巻頭言にあるように、大変評価して良いのではないかと思います。
一方、控除対象外消費税問題は解決しておらず、10％引き上げ時には抜本的解決が待ったなしです。
また、もう既に消滅したと思われていた医学部新設問題が再浮上しました。医療に関する規制緩和として「国家戦略特区による東京圏に医学部新設」です。この医学部は海外で病院を経営する際の医師等の人材を育成し、医療の国際展開をサポートする構想との事です。日本医師会、全国医学部長病院長会議ではもちろん強く反対しております。
常務理事 逢坂 宇一