釜石医師会 道又内科小児科医院 道又 衛
孫の如き柴犬たち
8月21日朝いつものように犬の散歩に出かけました。40分程で戻ってきたものの、犬の方がまだ満足していないようだったので、我が家の隣の空き地で、8メートルのリードに変えて大好きな棒を投げて遊ばせていました。ちょっと注意を逸らせた隙に、突然犬がダッシュしてしまい、勢いづいた犬のリードに足をとられて転倒してしまい、足を動かそうにも激痛の為身体を動かす事も出来ませんでした。救急車で搬送してもらい急患室で診療を受けました。右大腿骨転子部骨折でした。即日手術を受け入院生活となりました。
我が家に柴犬が来たのは昨年の4月でした。生後2か月のオスとメスの2匹でした。以来成長をみながら生活していくうちに、孫のような存在となっていきました。お腹を壊した時にはあたふたと獣医さんのもとへ駆け出し、2匹で遊んでいるうちに足の動きが悪くなったといっては獣医さんのもとへ一目散。朝の食卓では犬の便の状態やおしっこの話。夕食後は居間で2匹の愛犬と触れ合いタイム。
そんな中での突然の別れ別れの生活。犬の状態が気にかかっていたら、食欲が落ちたようで元気がないようだとの話を聞きました。突然の別れでさびしく思っているのだろうと愛おしくなり、手術後の回復も順調で歩行も歩行器を使えば歩けるようになってきていたので、病院の駐車場へ連れてきてもらうことにしました。1週間ぶりの再会でしたが、犬は妙によそよそしく、尻尾を振って飛びついてくることを想像したおじいちゃんとしては、さびしい再会でした。リハビリも順調で(何より手術が完璧で痛みも少なかったため)2週間ぶりに帰宅しましたが、やはり孫の如き犬たちはよそよそしい態度でした。いきなり姿が見えなくなった為、自分たちは捨てられたのだと思ったのでしょうか。その気持ちを考えると切なくなってしまいました。今は自分のリハビリテーションと一緒に犬たちの信頼を取り戻すべく、少しずつ焦らずに接しております。
姉弟犬で、白がメスの華で茶がオスの珀。大好きな煮干しをおねだりしている所
華と珀