ビジネス・ウォッチング 〜職場訪問記〜 vol.1
損保ジャパン日本興亜株式会社
医療界は多くの企業や様々な業種に支えられています。今号から始まるこのコーナーでは、医師協と関連の深い職場を訪ね、組合員の皆さんにより有益な情報や商品をご紹介します。第1回は、損害保険の大手「損保ジャパン日本興亜株式会社」の訪問記です。
明治21年の創業
日本初の火災保険を販売
日本で初めて火災保険の販売を始めたのは東京火災で、1887（明治20）年7月のことです。その後、事業拡大に伴う合併を経て1944（昭和19）年に安田火災海上となり、さらに時代の流れの中で日産火災海上（日本初の傷害保険を販売した日本傷害が前身）と合併して2002年に損保ジャパンに、そして2014年に日本興亜損保と合併して現在の「損保ジャパン日本興亜」となりました。
現在、社員数は全国で2万6000人余り、代理店は5万9000店弱を有し、国内のみならず世界規模で事業展開する日本トップクラスの損害保険会社です。
盛岡市中央通にある損保ジャパン日本興亜ビルは、4階に同社の盛岡支社、3階には岩手支店・自動車営業課、5階には盛岡保険金サービス課が入っており、100名強の社員が日々の業務に励んでいます。岩手支店は盛岡・北上・三陸の3支社に二戸と釜石の2営業所を加え、3支社・2営業所、1営業課の展開をしており、さらに各市町村に500店余りの代理店を配置し、広い県内をきめ細かくカバーしています。
医師協とは長い付き合い
あらゆる局面でサービスを提供
「いわて医師協同組合や医師会の皆様とは長いお付き合いであり、お客様のあらゆる局面でサービスを提供させていただいております」と、にこやかに話すのは岩手支店・盛岡支社長の尾藤誠さんです。尾藤さんは2年前に家族揃って盛岡に赴任。「岩手県は海・山の自然が素晴らしく、食べ物も美味しいものばかり。休日は家族で県内の観光地を回っています」と、岩手の暮らしを楽しんでいます。
いわて医師協同組合の組合員の皆さんに、尾藤さんが特にお薦めしたいという商品の一つが「店舗休業保険」（本誌前号No.106の9〜11ページの記事参照）です。病院や診療所が自然災害による土砂の流入などで休診したときは、その損失を最大30日まで補償してくれるという保険で、休診に伴い減少した収入の一部を補償する商品です。
「また、“医師賠償責任保険”は、医療機関の皆さまが安心して医療提供を行い、安定した医療機関の経営を継続していただくために、昭和38年に日本で初めて安田火災海上が開発しています。そのような歴史もあり、先輩たちが築いてきた信頼関係のもとに、医師賠償責任保険は全国の医師会や医師協同組合の皆さまに広くご利用いただいています」と、尾藤さんは話します。
「店舗休業保険」を新たな商品として積極的に提案しているのが、岩手支店・盛岡支社副長の沼崎和子さんです。沼崎さんは事務職を経て2012年から営業担当になり、盛岡市内を中心に県内全般を担当しています。
「団体契約を中心に担当しているため、主な仕事は団体の事務局の方や代理店との打ち合わせ、パンフレットの制作などです。いわて医師協同組合の方と同行して、商品の説明に伺うこともありますよ」と、沼崎さん。1カ月の半分くらいは外に出ているそうで、「病院のリスクをどういう保険でカバーできるのか。もっと皆さんの声をお聞きしたいのですが、岩手県は広いのでなかなか回り切れません。新商品の店舗休業保険には、まだ多くの先生方が入っていらっしゃらないので、1人でも多くの方に加入していただきたいですね」
この商品と同様に、医師が病気やケガで休業せざるを得なくなったときに有用なのが「所得補償保険」です。「この保険も安田火災が1974年に開発したもので、平成5年から全国医師協同組合連合会さんには制度保険として採用いただいております」と尾藤さんが説明するとおり、この保険は1万人を超える団体で加入すると掛け金が3割引きになるという特典があり、当然ながらいわて医師協同組合もこの制度を利用しています。
「安心・安全・健康のテーマパーク」を目指して
現在、損保ジャパン日本興亜はSOMPOホールディングスグループの中核となっており、「保険の先へ、挑む。」をグループのブランドスローガンに、保険事業を中心として介護事業や住宅リフォーム事業などに事業領域を拡大しています。
尾藤さんは「病気やケガ、交通事故なども保険の備えがあれば安心ですし、事故防止などの安全に対する提案も行っています。そして、超高齢社会を迎えた今、健康で長生きできるように、当社が目指すのは“安心・安全・健康のテーマパーク”。いわて医師協さんを通じて組合員の先生方と接点ができることは大変ありがたく、今後もお客様に安心していただけるサービスを提供していきたいと思います」と、今後の方向を話します。
沼崎さんも「いわて医師協さんの力もお借りしながら、今まで以上に商品をPRしていきたいと思います」と、意欲的に活動範囲を広げています。
本誌の広告やテレビのCMでもお馴染みの損保ジャパン日本興亜。私たちの「安心・安全・健康」な暮らしをしっかり支えてくれています。
今回お話を聞かせていただいた岩手支店・盛岡支社長の尾藤さん（左）と岩手支店・盛岡支社副長の沼崎さん
医師協に打ち合わせで訪れた沼崎さん
盛岡支社の社員の皆さん
二戸営業所の担当者とテレビ会議
損保ジャパン日本興亜株式会社 岩手支店・盛岡支社
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