「やませ土風館」
久慈の魅力を伝える「やませ土風館」
郊外に大型店が進出し、中心市街地が、シャッター通りと呼ばれるような事態は、多くの地方でみられる時代となってきている。当の久地地方も、中心街の空洞化がみられるようになり、久慈市では、平成14年に街なか再生に向けた核施設の整備検討委員会を設置して、全国で21番目、岩手県では初めてとなる中心市街地活性化協議会を設立し、平成19年、中心市街地活性化に向けた基本計画、事業計画が内閣総理大臣と経済産業大臣の認定を受けた。
中小企業庁から、補助金の採択を受け、旧ダイエー跡地に「やませ土風館」が、平成20年4月完成し開業した。同時に、県で30番目の「道の駅」に登録された。
事業費は、久慈市分が9億4千万円、街の駅分が3億3千万円、総額12億8千万円あまりで、関連事業を含めると、約17億円に上る。
土風館は、琥珀や小久慈焼など、特産品はもちろん、新鮮な野菜や魚介類など、13店が出店している建物「物産館」や、数千点の懐かしい“おもちゃ”が並ぶほか、昔の銭湯や、理髪店など再現した建物「レトロ館」、秋祭りの山車製作の見学や体験ができる建物「山車制作体験館」、山、里、海に恵まれた久慈の魅力を伝える写真などの資料を展示した郷土資料コーナー、地元の食材を使った料理を味わうことのできる「産食体験館」等、充実した施設で構成されている。
国道と土風館をつなぐレトロ広場。4店の屋台のほか、週末などは多くのテントの出店もあります。 |
風の館に展示された山車。あの「秋」の情熱を思い出します。 |
空洞化が進み、疲弊した中心市街地の活性化や、観光振興に官民一体となって醸成された、この「やませ土風館」が、どのように貢献するかいま注目されている。
昭和30年代の懐かしい生活様式を展示している。 昭和時代の銭湯 昔の勝手向きを再現。 戦後の頃はこんな感じでした。 |
珍しい昔の玩具が所狭しと並ぶ。 想いがけない空間に出会った。懐かしさがこみあげる。 大人には懐かしい理髪店 |