あとがき  薫風爽やかな候、皆様いかがお暮らしですか?
 心地良い書き出しで「あとがき」を綴れる日が、何時か来るのだろうか・・・?
 6月も暗い話題ばかり、何一つとして心温まる話しが無い。8日(日)、秋葉原での無差別殺人、隣県の有数の進学校の卒業生。その日、私は88歳で亡くなった叔父の告別式で上京していた。もし、午前9時頃からの式であれば、式終了後、秋葉原に行っていたかもしれない・・ゾッとする。
 14日(土)8時43分、「岩手宮城内陸地震」、丁度エレベーターに乗り込んだ時で慌てて“開く”ボタンを押して逃げ出した。地震学者も全くノーマークの地域での地震、「ノーマーク」と言われると、不安は増す。前理事長・小野寺弘之先生は震源地に近い平泉町にお住まいであるので心配していたが、大丈夫とのことで安心した。後日、全国医師協同組合連合の会議に上京された眞瀬 静理事長は、他県の先生から安否を気遣う言葉をかけられたとのことであった。
 4月から施行された「後期高齢者制度」多くの問題が噴出している。これも小泉医療改革の施策である。小泉さんは「自民党をぶっ潰す」と言っていたが、自民党はおろか日本も潰しかねない状況である。政治も経済も下落傾向で一向に歯止めがかからない中、「いわて医師協同組合」の平成19年度の実績は前年と変わらない。これは奇蹟に近い。眞瀬理事長、若山栄司副理事長の卓越した経営手腕の賜物である。しかし、発足時から大きな功績を残された若山副理事長が引退を表明された。誠に残念なことである。この大きなポッカリと開いた部分を補うのは容易なことではない。敏腕の坂本 守事務長の就任はタイムリーなことだが、役職員一同、これまで以上に気を引き締めて職務に当たらねばならない。

菅 原 克 郎

岩手の四季 「黒谷地湿原」

岩手の四季 「黒谷地湿原」

 八幡平頂上付近の黒谷地湿原に入ると、池塘があちこちに見られる。池塘は、火山からの噴出物が川の流れをせき止めてできたもの。アオモリトドマツの樹林に囲まれた静かな湿原のほとりには、ニッコウキスゲ、ハクサンチドリ、キンコウカ、ワタスゲなどの高山植物が咲き乱れる。「熊の泉」という水場は、休憩に絶好の場所。お花畑を巡るトレッキングは4.9km、約2時間かかる。