謹んで新年のご挨拶
申しあげます

いわて医師協同組合
理事長 眞瀬 静

昨年3月11日の「東日本大震災」で県内の沿岸部は大きな被害を受けました。組合員の先生方にも診療所の全壊・半壊等の被害もありました。そして、4名の組合員の先生の尊い命が失われました。心よりの哀悼の意を表します。また、被災直後に、全医協連本部、全国各地の医師協同組合から温かいご支援を賜りましたことを心より感謝いたします。

8月、アメリカ東部の巨大ハリケーン。9月、日本国内に巨大台風12号、15号と連続して襲来し、大きな被害が出ました。10月にはタイの首都バンコックが大洪水で工場の生産中止となって関連する日本国内企業にも影響がありました。自然災害に対して人間の無力さを思い知らされた一年でした。

9月、政権交代で野田総理が誕生しましたが、アメリカ経済の失速、ギリシアの債務超過によるヨーロッパ経済の混乱、ジャスミン革命による中東諸国の内戦からの原油価格の高騰、そして為替市場では円高が続き、製造業の海外移転志向による国内産業の空洞化懸念と明るい話題はありませんでした。TPPの参加も医療に大きな影を落としそうです。今春の診療報酬改定で厚労省は、「患者受診時自己負担」という奇策を弄し、高齢者の受診抑制を図ろうとしています。

明るい展望が見えない中での今年のスタートですが、「いわて医師協同組合」は堅実な経営を本分とし実績を積み重ね、組合員の皆さまの利に適うべく、役職員一同、一所懸命努力するつもりです。今年も組合員の皆さま、宜しくご指導、ご支援をお願いいたします。

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いわて医師協同組合 理事長 眞瀬 静