我が家のペット

花巻市医師会 星が丘瀬川皮膚科クリニック 瀬川 郁雄

我が家では「ひなの」という6歳のメスの柴犬を飼っております。豆柴のCMに影響を受けた当時小6の子の強い希望でした。あまり犬好きでなかった私は、だっこですらおっかなびっくりでしたが、今ではひなちゃんと同じ布団で寝るほど親密です。私がクリニックから自宅に戻った時に一番喜んでくれるのも彼女です。

以前、「笑う犬の○○」というTV番組がありましたが、犬も無表情でなくちゃんと笑います。嬉しいと目を細めて耳を頭にペターッと付けてしっぽをプルプル振るなど表情豊かです。ちび犬の頃はあまり嬉しいとおしっこを漏らしてしまう事もありました。名付けて「嬉ション」です。お留守番をしていて、我々が戻ると玄関に「嬉ション」が点々と落ちていました。

一番可愛いのは食べ物をねだる時です。寂しげな表情で小首を傾げながらこちらを見ます。それでも貰えないとチョンチョンと我々の腕を前足で突っつきます。そこもスルーしていると、我々の膝の上に頭を乗せてしなだれかかります。こうなると、もはや食べ物をあげざるを得ません。

柴犬はうるさく吠え、気が強い様でかなりビビリです。窓の外の怪しいおじさんにガオガオ吠えますが、いざ、その人がこちらに近づく素振りを見せると逃げます。あまり驚いてソファーに頭を突っ込んで隠れたのには笑いました。ひなちゃんは小さい頃の散歩中に池へ落ちた苦い経験からか、水に濡れるのが嫌いです。当然の事ながら、シャンプーの時は大騒ぎです。逃げながらも抵抗するひなちゃんを追いかけ、洗う方も洗われる方も汗だくです。

我々が旅行の時には知り合いにひなちゃんをお願いしますが、そこに着いても車から降りようとしません。無理矢理預けて、後日迎えに行くと腰を抜かして大喜びします。しかし、帰り道にはブツブツと文句を言ったり、周りに吠えて当たり散らしたり大変です。

今春、ひなちゃんを求めるきっかけとなった末っ子も高校を卒業して親元を離れます。寂しくなるけど、これからもひなちゃんを中心に夫婦仲良く過ごしていきたいと思っています。

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ひなちゃんと共に…
ひなちゃんと共に…