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「北 上 市」 |
| 北上医師会 渕 澤 敬 吉
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北上は北上 （日高見） 川と和賀川の川岸に展開した市街地です。 昭和29年黒沢尻町と近隣が合併し北上市に、 また平成３年二町村を加え、 人口数は県内第二位、 現在第五位になりました。
歴史的には、 北上平野の開拓は奈良時代の末から平安初期にかけて征夷大将軍坂上田村麻呂 （802） で、 奥六郡 （胆沢、 江刺、 和賀、 稗貫、 紫波、 岩手） と称し、 司に安部頼良 （811） としている。 和賀は北上市周辺です。 和賀郡の中世領主は鎌倉時代初期から豊臣秀吉による天下統一 （～1590） まで350年以上和賀一族が治めました。 秀吉により伊達藩、 南部藩が認められ、 藩境は50年余で決着し、 築造した藩境塚は西の奥羽山脈の駒ヶ岳 （金ヶ崎町） の頂上から東に延び北上市を通り、 北上山地を横切り釜石市唐丹湾に至る120㎞に主に七里塚、 一部一里塚に欅が植えられ現在でも見られます。
史跡としては、 江釣子古墳群、 国見山廃寺跡：平安時代の山岳大伽藍遺跡極楽寺で、 平泉文花以前の北奥における中心的な大寺院跡、 極楽寺石塔婆、 二子成田一里塚等です。 民族資料館に江戸時代の民家が保存されています。
現在の北上市は交通の便も良く、 近郊に温泉地、 夏油高原スキー場があり、 サトウハチロウ記念館があります。 ４月下旬は展勝地の桜祭り、 ８月上旬はみちのく芸能祭り、 花火大会があり、 中でも盆の精霊供養のための風流念仏踊り 「岩崎剣舞」 は、 威嚇的な仮面を付け勇壮に踊り鬼剣舞と呼ばれ、 この地方の12の踊組の始祖、 演目には一番庭、 刀剣舞、 など18種目があります。
医療面では病病・病診連携は充実し、 地域医療に尽くしています。 来年は北上 （和賀） 医師会発足100周年に当たり、 各委員は行事や記念誌発行に大忙しです。 また、 県立北上と花巻厚生病院の合併による総合病院が北上市に開院します。
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