本年4月の診療報酬改悪の影響は大きい。ただでさえ不景気で受診抑制があるのにさらにマイナス3.16%。最近の医療機関へのアンケート調査の結果では、約9%前後の診療報酬減とのことである。しかも、6月国会で医療制度改革関連法案が可決され、今年10月から高齢者の患者負担増。最近、高齢の患者さんから「先生、長生きって難しいですね!小泉さんは私たち年寄りに、早く死ねということを言っているのでしょうか?」という言葉を聞く。
東北・北海道ブロック会議後の翌日、山形市内の美術館を見学して、眞瀬理事長は「山形県は文化度が高い。心の余裕が文化を育てる。心が荒めば犯罪も多くなる」と言っていた。最近、これでもかと次から次へと考えられない暗い事件ばかりで、心が晴れることが無い。「余裕」の無い社会は未来が無い。こんな世の中に誰がした!「ライオンヘアー」のあの人と「ノーパンしゃぶしゃぶ」の接待を受けた日銀の偉い人など、国の中枢にいる方の責任は大きい。
しかし、世の中は絶え間なく動いているし、そのスピードは考えられないほど速くなっている。「組合員に対して、時代に合わせて優良で安価な商品の提供にさらに心がけて欲しい」というのが、常日頃、眞瀬理事長の付け加える一言である。
あれやこれやの慌ただしいなか、5月27日の総代会を経て、眞瀬体制も3期目に突入した。
菅原 克郎
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延年の舞「若女」 |
この舞は、古来からの人間の願いである永遠の若さを祈念し、持って生まれた寿命を全うするという「延年」祈願にこそある。
若女の仮面を付けて、ゆっくりと舞い踊る舞人の姿を見ていると、そこに歳ノ神が憑依しているように思えて、その年ノ神から「老いも若きも皆もう寿命を越したというまで、生きなければ駄目だぞ」と、やさしく諭されたような気がした。
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