東北北海道医師協同組合
平成19年度定例協議会

日 時 平成19年4月21日(土)午後4時30分
場 所 仙台ホテル 2階「瑠璃の間」
東北北海道医師協同組合 平成19年度定例協議会

 上記会議が、宮城県医師協同組合の当番で開催された。いわて医師協同組合から、眞瀬 静理事長、若山栄司副理事長、岩動 孝専務理事、前川 滋常務理事、菅原克郎常務理事、事務局から小川龍昭次長、筒治玲子次長が出席した。司会を宮城県医師協同組合・嘉数研二専務理事が担当し定刻開会された。
 宮城県医師協同組合・伊東潤造理事長から「永井会長先生をはじめとして、多数の参加者があり、感謝しています。当医協は平成16年5月に設立いたしまして、当初の会員数は524名でありましたが、約3年間を経過しまして682名の会員数を抱えております。まだ事業規模は小さいものですがこれから大きく伸びていきたいと考えておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします。これまで行ってきた事業としては、保険代理事業、購買事業など事業の拡大を目指していきたいと思います。特に力をいれておりますのは、情報教育事業でございまして税理士さんにお願いして医業経営の講習会5回行って好評であり、続けていきたいと思います。マネージメント・従業員接遇のセミナーも2回行っております。これも好評であります。これからも全医協連、他組合のご指導を心からお願い申しあげます(要旨)」との当番組合としての挨拶があった。全国医師協同組合連合会・永井龍行会長から「本日は北海道・東北ブロック会議にお招きいただきましてありがとうございます。順調な発展をしていることを心よりお喜びもうしあげます。全医協連の現況についてお話します。二つについてですが、一つは、今年4月から中小企業法の改正があり、昭和24年中小企業等協同組合法が出来て、初めてといえる大きな改革であり、千人以上の協同組合では定款改正を求められ、全医協連は組合員数が約3万5千人ですから、全医協傘下の15、16組合は定款改正を行わなければならない。お役所から3月末に模範定款が送付されました。常任理事会で各条文をチェックしまして、今年の10月には成立せざるを得ない。タイムリミットが来年の6月か7月ですので、私どもの組織は8月決算の10月総会ですので、今年の総会では定款改正を成立させなければなりません。法制の大きな変化は、監事の職務がこれまでは会計監査が主でしたが業務監査を義務付けられ、員外監事を入れよということになりました。その人選も大変な作業であります。剰余金運用につきましても公社債・銀行とかある程度制限をうけることになります。協同組合が健全な運営を心がけるようにという意味での定款改正の動きであります。全医協連では、組織に見合う、傘下組合の模範になるべき定款改正案を模索中であります。慎重に急ぎながら作業を行っています。もう一つは、2年前に保険業法の改正がありました。私どもの休診共済会は、先輩諸氏のご努力で資金があるわけですが、一つの人格無き社団と申しますか、休診共済会の役員は全医協連の役員が兼ねており、今後どのような位置付けしなければならないのか、現在の加入者の権利確保、蓄積した資金をコントロール可能な状態に置きたいと鋭意作業中であります。後で事務局長より詳しいお話があると思います(要旨)」。
 宮城県医師会・師 研也会長から「医師会といたしましても、会員の福祉関係の仕事、財政上の問題も医師協同組合を軸として進めていただくことが大事になってまいります。これから公益法人法の改正とか財務上の問題は扱えないことになりますから、永井会長がお話のように仕組みが難しくなってきますから、医師会と協同組合が両輪となって進め会員の期待に沿うような時代であると感じております(要旨)」。と祝辞があり、座長に宮城県医師協同組合・伊東理事長を選出し「報告・協議事項」へ移った。

【報 告】

  1. 協議会当番組合の引継ぎについて
  2. 平成18年度協議会事業報告について
  3. 平成18年度会計報告について
     以上を前回当番組合の山形県医師協同組合・松下チ三郎専務理事より報告
  4. 全医協連所属部会等の活動について
    (1) 広報部会・・・いわて医師協同組合・菅原克郎常務理事より報告
    (2) 福祉部会・・・北海道医協・藤田事務局長より報告
    (3) 購買部会・・・宮城医協・渡辺事務局長より報告
  5. その他

【協 議】

  1. 平成19年度協議会収支決算について
     全員賛成で承認
  2. 全医協連役員改選に伴う「推薦委員」の選出について
     「推薦委員」として東北・北海道ブロックから1名で宮城県医師協同組合・伊東理事長を選出。伊東理事長の提案で北海道医師協同組合・澤田光夫先生、いわて医師協同組合・眞瀬 静先生を全医協連役員としてブロックから推薦したいとの提案を全員一致で承認
  3. 情報交換
     いわて医師協同組合・岩動専務理事から「感染性廃棄物」に関して説明があった。

【情報提供】

「休診共済会の現状と今後の動向」

全国医師協同組合連合会事務局長・斉藤憲一氏

全医協連事務局が作成したレジメにそって話しを進められた。

<論 点>

  1. 無認可共済(根拠法のない共済)の規制強化の背景
     行政は、700以上の無認可共済、なかにはオレンジ共済など悪質なものがあり、これらの排除を目的とし、規制に着手した。「休診共済会」が規制対象となっている。
  2. 休診共済会の現状
     昭和47年、全医協連創立。53年には全医協連から独立し「休診共済会」を設立、平成15年に「あんしん君」を追加販売。全医協連の傘下で安定的発展してきた。
  3. 休診共済会の「受け皿」の検討
     無認可共済の受け皿として、弁護士・公認会計士の協力で検討、今年4月1日施行の中小企業等協同組合法(改正)で新設の「特定共済協同組合」に注目していた。
  4. 直近の理事会・常務会の決定と今後の動向
    (1)「特定共済協同組合」は設立しないことを決議、共済契約は民間保険会社へ移行。
    (2) 共済契約の移行は、本年度更新日(9月1日)に行う。
    (3) 今後、全医協連理事会と休診共済会理事会等で移行手続きを決定。


などについて詳細な説明があった。

 次いで、「次期当番組合」としていわて医師協同組合・眞瀬 静理事長が「日時について事務局とも相談しましてご案内申し上げます。盛岡市内で開催することになると思いますが多数のご参加をお待ちしております」と挨拶し、宮城県医師協同組合・北川正伸副理事長の閉会の言葉で協議会は終了した。
 協議会終了後、同じ場所で懇親会が行われた。宮城県医師協同組合のすばらしい気配りがあり、楽しい時を過ごすことが出来た。帰りの新幹線の時間が近づいて、心を残しながら、他組合の出席の皆さんと来年再会を約し、来年度当番組合として責任の重大さを感じながら帰途についた。

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