あとがき  5月26日、いわて医師協同組合総代会が無事終了した。終わって「ホテル・東日本」から外に出てみると雨上がりの空に綺麗な虹が出ていた。現在のような暗雲立ち込めた時代にも、いつかは綺麗な虹も出てくることもあるのだろうと、なんとなくホッとした気持ちになった。
 5月31日の東京で開かれた「日医総研10周年記念シンポジウム」で東大・宇沢弘文名誉教授は「社会資本である医療と教育には市場原理を導入してはならない」と政府の医療費抑制策に真っ向から反論し、その政策を進めた教え子の学者に対して「市場原理の毒を飲んだ」と嘆いたとのこと。最近、イギリスのサッチャー政権時代の市場原理優先の医療費抑制策が失政であったとの事例が多く露出してきている。日本の近未来を見せられているようでならない。なんとしても医系議員に頑張ってもらわなければ、「たけみ敬三さん」の果たす役割は大きい。
 このような混迷の時代でも、眞瀬 静理事長は、バランス感覚に優れ将来に対する見通しが良いので大いに安心し、頼り切っている。しかし、短い言葉で言うものだから誤解を受けやすい面もあるように思う。県医師会の石川会長、眞瀬 靜理事長ともに共通するのは、その言葉と裏腹に心遣いの人である。最近、私は縁あってお二方の傍に近づくことになり実感している。残念ながら、遠くにいては、気がつかない。

菅 原 克 郎

岩手の四季 「あやめ園(毛越寺)」

岩手の四季 「あやめ園(毛越寺)」

 毛越寺大泉が池そばのあやめ園には、約30アールの面積に300種、3万株の花菖蒲が植えられています。
 大輪の花が紫、白、黄色と色鮮やかに咲き誇り、緑濃い浄土庭園との絶妙のコントラストが彩りを添えます。
 6月下旬の開花に合わせてはじまるあやめ祭りでは、延年の舞、茶会など日本の豊かな伝統を伝える催しが数多く行われます。