あとがき  平成19年10月21日、全医協連の第35回総会が東京のお台場のホテル・グランドパシフィックメリディアンで開催された。5年前、私が「いわて医師協同組合」の常務理事に就いて初めて出席したのが同じホテルで開催された第30回全医協連の総会であった。5年前に比べホテルから観た東京湾の景色は大きく変貌し、高層ビルが増えていた。東京の日々の変化は、想像を超えるスピードである。「東京の一人勝ち」を象徴しているようにも思える。そして、世の中の動きも激しいスピードで変化しているのに、政治家は自分の保身に終始し、本当に国のことを国民のことを考えていない「そんなの関係ねー」である。そして、国民も医療環境も確実に疲弊しているように思える。
 今年4月、「後期高齢者医療制度の発足」、「特定健診・保健指導」の開始、この二つは「オペラ座の怪人」小泉劇場の最後の置き土産であるが、小泉改革で国民の為になったと思える施策はあっただろうか・・・?そして、「診療報酬改定」がある。診療報酬は、マイナス改定とはならないようだが、開業医療機関にとってプラスになるか蓋を開けてみないと分からない。この非常に難しい経済環境の中で眞瀬理事長が全医協連の副会長に就任された。バイタリティ溢れる眞瀬理事長のこと、組合員のために大きな力を与えてくれると考える。

菅 原 克 郎

岩手の四季 「猊鼻渓の冬」

岩手の四季「猊鼻渓の冬」

 砂鉄川が石灰岩を浸食してできた約2kmの渓谷。およそ100mの断崖が両側にそびえている。流れは静かで、手漕ぎ舟での舟下りでは、船頭が「げいび追分」を唄う。春は藤の花、夏は新緑がつくる涼を求めて、秋は紅葉、冬は水墨画の世界を屋形船で「木流し鍋」を楽しみ、四季の風情が堪能できる。