署熱の陽光が照りつける季節となりました。暑さに負けず、これからは北国の短い夏を大いに謳歌しようと思います。さて、今号「2013 summer 90」の人物クローズアップは盛岡市医師会の斉藤文子先生にご登場いただきました。先生の糖尿病治療への考え方、接し方には大変教わるものがありました。「このページに推薦いただいたのは仕事もさることながら趣味の面も大きかったのではないか」と語っておられますが、広報部としてはまさにその狙いが大いにありました。先生の海釣りにかける情熱に十分に浸る事が出来ました。2011.3.11の震災後は釣りに行く回数が減ったとのことですが、心は同じで一日でも早い被災地の復興を願いたいものです。
宮古医師会松井先生の、「COLUMN 一灯 6月の贈り物」は美しい写真を添えた、とても素敵なエッセイです。また、第12回を数える「我が家のペット」は一関市医師会の中野先生で、犬が大好きな私にも、中野先生が愛犬と和んでいる生活が目に浮かんで来ます。これは毎号、欠かせない連載物となっています。広告が目立ちがちな医協だよりですが、先生方のご協力により益々読み応えのあるものにして行きたいと思っております。
88号に消費税と相続税について掲載しましたが、本号でも、再び消費税について大変分かり易く解説していただきました。ここで一番問題となるのは医療機関では薬品などの購入の際に5%の消費税を支払っていますが、患者さんからは受け取っておらず、いわゆる「控除対象外消費税」として払いっぱなしの状態となっている事です。これが現状では何と診療報酬の2.2%を占めていて、医療機関の経営に重い負担となっています。6月27日厚労省が来年4月1日からの8%増税に合わせて初診料、再診料、入院基本料引き上げの検討に入ったという報道がありましたが、これから10%の増税を向かえる中で「控除対象外消費税」がどうなるのか、その動向に目を離す事は出来ません。
常務理事 逢坂 宇一