6月の贈り物
宮古医師会
松井産婦人科医院 松井 正之
趣味の一つに写真がある。主に風景写真であり人物は苦手。
車にはいつもカメラを積んでいる。国道106号線はまさに被写体の宝庫である。四季折々の移り変わりは実に見事。
真冬の雪を乗っけた木々、その林の向こうに見える真っ白く雪化粧をした山々。色彩のある白黒の濃淡に染まる、凍りついた川面の岩、氷、雪の色調はまさに水墨画の世界。
早春は、残雪のなかに芽吹くふきのとう、その後に続く淡い春景色の里山。それから私が一番好きな新緑の季節になる。タンポポの黄色いお花畑から白い綿毛の絨毯に変わる頃、その向こうにうすい黄緑色のカラマツの林。106号を外れ一歩小道に入っていくと、その香りとともに優しい新緑の世界に包まれる。日の光は小枝や見た目にも柔らかな葉たちに穏やかに降り注ぐ。葉っぱをちょこっと摘まんで噛んでみる。ちょっと苦めの緑臭さがたまらない。
日差しの強い夏はむせかえるような草木の匂いの中、濃い青空を背景に木々の濃い緑とのコントラストがさらに暑さを感じさせる。
秋は言うに及ばず。彩鮮やかで美しい。木々が葉を落とす頃になると、太陽は遮る物の無くなった紅葉の絨毯に、いとおしむかのように惜しげもなく暖かな光を送り続ける。
紅葉のトンネルは、今度新しく作られるダムの中に沈むのでしょうか?だとしたら悲しいですね。
とは言いつつ、今回は106号沿いの景色ではなく別の場所で最近見つけたお気に入りのショット2つを載せてみました。一つは緑の濃くなった広葉樹の林の上、ちょこんと顔を覗かせた杉の木を白い藤の花が着飾ってくれています。Xmas TreeならぬSummer Tree(?)
もう1枚は私が見つけた八葉のクローバー。正面からは葉が7枚しか見えていませんが裏に一枚隠れています。五葉まではよく見つけるのですが、さすがにこれを見つけた時は自分の目を疑いました。4枚目は幸運、5枚目は力と言います。6、7、8枚目とどんな良い事を運んで来てくれるのか愉しみです。
サマーツリー
八葉のクローバー